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汗とかゆみ
2021.07.16更新
こんにちは、豊中市さの皮膚科クリニックです。
汗をかくとかゆみが出ることはありますか?
汗をかいたときのかゆみは、肌そのものに原因があるほかに、汗管(汗を出す部分)にトラブルが起きている場合もあります。
汗を多量にかくと汗腺が詰まり、出口をふさがれます。分泌されず皮膚内にたまった汗が炎症を起こし、水疱ができます。
さらにそれが破れて炎症を起こすことで激しいかゆみや痛みが生じます。赤み・かゆみの範囲が広いときは「バリア機能の低下」です。
大量に汗をかいた場合、汗に含まれる塩分やアンモニアなどの成分が皮膚を刺激し、かゆみになることがあります。
また、かいた汗をそのままにしておくと、水分は蒸発しますが、汗に含まれる刺激物質は皮膚に残ってしまいます。
さらに、皮膚に残ったアンモニアが分解されると皮膚表面がアルカリ性になり、バリア機能が低下し、外部からの刺激が入りやすくなってしまいます。
バリア機能とは、肌のもっとも外側にある表皮の「角層」が持つ働きのひとつ。
ここではうるおいを蓄えた角層細胞と細胞間脂質がすきまなく並ぶことで、外界の刺激から肌を守る働きをしています。
その他、アクセサリーから溶け出す微量の金属によるアレルギーなどが原因の時もあります。
この時期、汗をかいて肌がかゆくなったり、赤みが出た場合は皮膚科の受診をお勧めします。
